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保育士一年目って大変だよね

楽しい短大生活を終えて夢だった保育士の扉を開いた途端、夢と現実のギャップに押しつぶされそうになった経験は、一年目、二年目の先生は数えきれないほどあるのではないでしょうか。

私も沢山の壁にぶち当たり、悩んで、泣いて、へこたれながらも、妊活や産休育休という休憩もはさみつつ、なんとか続けてきた一人です。

経験で言えばまだ8年目。まだまだ勉強中です。
母親になってからは7年目。こちらも日々格闘中。

最近は保育士需要も増え続けているためか、社会に出てからだったり、結婚してからご自身で国家資格を取り保育士になった先生も多くいらっしゃいますね。
そんな先生方も「保育士一年目の奮闘、葛藤、悩み」は経験されているのではないでしょうか。
今回私がブログを始めたのは、少しでもそんな先生方の役に立ちたいと思ったからです。

一年目は本当に大変だったよ

経験を積んだ先生方はみんな言います。私もそうです。朝起きて、気づいたら夜になってました。

でも正直、目まぐるしく一日が終わるので大変なんだけど、

「何が大変なのかよくわからない」

し、自信もないから自分で考えれば考えるほどドツボにハマります。
先輩に相談しても「観て盗むのよ」みたいな、間違っていないけれど、抽象的過ぎて何のアドバイスにもなっていない事を言う先輩から、具体的に指導してくれる先輩まで、幅広くいます。

私の経験上、前者が圧倒的に多かったです。「そんなこと私に聞かないで」と言われたこともありました。
私が聞いた内容があまりにも「はあ?」な内容だったのかもしれません。
でもそんなこと言われ続けていたら一年目の先生は「保育士」に夢も希望も自信も無くしますよね。

前置きが長くなりましたが、このブログでは私の経験談を交えながら、少しでも一年目の先生たちの心が軽くなるような発信ができればいいなと思っています。

「今日から保育士です」がプレッシャー。

私は短大を卒業後、幼児教育の専攻科に進学、修了してから就職しました。
在学中に実習やら授業やらで言われ続けた言葉。

就職したら、みんなは保育のプロだからね

これがものすごいプレッシャーになっていたと、今になって思います。
もちろんその通りなんですよ。だって資格も持ってるもの。勉強したし、睡眠時間削りまくって実習頑張ったもの。設定保育実習のために、半日かけて手裏剣100個折りましたわ。

でもね、私の心にその「保育のプロ」という言葉は変な根拠のない自信のようなものと、(四年間学んだという自信もあったと思う。)「へましちゃいけない。」っていう緊張感とをものすごい勢いで植え付けていってくれたわけです。

「子どもと早く信頼関係を築きたい。」
「早く慣れたい。」
「子ども達に「大好き」って言って言われる先生になりたい。」
「先輩の役に立てるような保育士になりたい。」

そんなことを思っていても、勤務番ごとの仕事、デイリープログラム、保護者対応、書類、行事、子どもと関わる以外の仕事も多くて、気持ちばかりが焦るんですよね。
しかも新米保育士なので、子ども達と関わりながらもうまくまとめられずに、集団というより、烏合の衆一歩手前
そして、ふとある日気づくのです。

 

「あれ?子どもとのかかわり方ってなんだっけ?信頼関係を築けてるのかな?ていうか、信頼関係って何だっけ

1カ月も過ぎるころには、最初にあった謎の根拠のない自信やプライドなんて、微塵も残っていません。
結果、残されるのは「へましちゃいけない。」という緊張感と「うまくできない」劣等感です。
私はここからがスタートだと思います。

「子どもとの信頼関係を築く」ってなに?

よく年度初めの書類に書いたり、報告会議で使われたりしますよね。「信頼関係を築く」というワード。
これは本当に抽象的な言葉だと思います。

築けているのかそうでないのか、目に見えないし、こうすれば築ける!というマニュアルもない。

「大好き」と子どもに言われたからといって信頼関係が結べているのかというと、そうでもなかったり。

私は初めて0歳を担任していた時、四月の個別月案で「スキンシップ等で信頼関係を築いていきたい。」と書いたら

「どうやって築くの?」

と先輩に言われて固まった過去があります。
自分の引き出しが少なすぎるから、ちょっと濁して書いてた~・・・・!という事を速効で見破られたのですね。

でも!具体的な事はやってみないとわからない!!!

保育って学校で勉強してきたことに沿ってやればなんでもうまくいくものではありません。
人間同士の関わりなんだから、当たり前といえば当たり前なんですけどね。
~歳だから「この遊びが好き」と決まっているわけではないように、(発達という点ではある程度道筋はありますが。)0歳でも抱っこの嫌いな子も、好きな子もいて当然。
7カ月、8カ月の人見知り時期の子でも

「抱っこは好きだけど、慣れない人には絶対抱っこなんてされたくないのよ!」

という赤ちゃんもいれば、

「抱っこだーい好き!誰でもいいからいっぱい抱っこして♡」

という赤ちゃんもいます。

「その子をよく見ること。」
当たり前の事ですが、まずはそこからだと思います。
「どんな時に笑うのかな?」

「どんなおもちゃを出したら興味がわくかな?」

「どんな時に泣くのかな?」

「よく人見知りで泣いているけど、歌を歌うと泣き止むことが多いな。じゃあどんな歌が好きなのかな?」

徹底的にアンテナを張ります。
でも、残念なことにというか、私も一年目そうでしたが、観察して終わってしまう先生もいるのが事実。
信頼関係を築くためには沢山一緒に遊ぶ事が必要不可欠です。

どんなに観察が上手くても、それを活かせなきゃ意味がない!

では、どうやって遊ぶの?どうやって子ども達の中に入っていくの?と言うことですが、次から、私の実践例をお話ししたいと思います。

私の実践例

フリーとして初めて0歳児クラスに入った日。(一年目の時ではありません)
これは一歳前後の子たちですが、いろいろおもちゃを広げている中で、「重ねコップ」がありました。そこで、私は一人で重ねコップを積み始めました。

私が急にコップを積み始めたので興味をもって近づいてくる子興味を持ってくれたみたいだけど、近づいてくるまではいかない子全然無関心な子
いろんな子がいました。

でも近付いてきた子に対しては「あ、この子はこんなことに興味があるんだ。」と分かります。
そこから
自分で積みたいのかな」
倒したいのかな?」
持ってみたいのかな?」
自分の中で選択肢を広げていくのです。

子どもが「積みたい」なら、他のコップを手渡してあげたり、応援たりする。積めたら一緒に喜んで褒める。

崩したい」なら、私が積んで、子どもが崩すのを楽しめるようにする。崩したのを見て「やったー!」と一緒に喜んでみる。

持ってみたい」なら、「どーぞ」「ちょうだい」とやり取りを楽しんでみる。
結果、子どもと関わることができました。

では、全く近づいてこなかった子ども達に対しての関わりは失敗だったのでしょうか?
いいえ。「この子は今は別のことに興味がある」と言うことがわかりましたよね。
次はどんな遊びに興味があるのかを観察して関わっていければ良いのです。

関わっていく中で、子ども達が笑顔になってくれたらこっちの物です。

朝は抱っこしたら、呼吸を忘れそうなほど泣かれたけど、この遊びなら一緒に遊べた!という事もあるかもしれません。
ちなみに重ねコップで遊んで以降、そのクラスに入ったときに重ねコップが出ていると、子ども達は私の所に持ってくるようになりました。

 子どもは楽しい体験を一緒にしてくれる相手に心を開いてくれます。

それは信頼関係を築くための第一歩です。

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